あんず飴と月面着陸する日まで

mahと岡田奈紀佐の交換日記

No.15 ごめんね、夏めいている、機械

 まーちゃん。入院中に交換日記書いておくねって言ったのに何も書いてなくてごめんなさい。わたしもまた大乱調で書けなかった。診察に行っては泣き、カウンセリングに行っては泣き、果ては睡眠外来に行って泣き。という事情はあったにせよ(そして今もあまり書けそうにないにせよ)、一言も断りもなくてごめんなさい。

 名古屋の街はすっかり夏めいていて、つい2ヶ月前まで寒かったことなんてすっかり忘れたみたいだ。まだわたしの断片は冬に残っている気がするのに。

 

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牛乳をこぼした夜空にあの星はあるできるなら機械になりたい

 

 

通勤の電車にいくら揺られても機械の身体になれないものよ(機械)