あんず飴と月面着陸する日まで

mahと岡田奈紀佐の交換日記

No.17 除湿、俳句、つちのこ

まーちゃん、おかえりなさい!

本当に地球の挙動がおかしすぎる。だって5月の台風1号でこんな大雨って。名古屋は梅雨から秋口まで高温多湿気候なんだけど、今年はもう現時点で梅雨どきクラスの不快感だよ。そりゃメンタルも湿気る。土曜日に縮毛矯正かけてなかったら悲惨なことになるところだった。前髪がなすのへたになってしまう。

これだけ湿度が高いからエアコンの除湿を入れるんだけど、そうするとなぜか寒いんだよね。でも除湿を入れないと蒸し暑い。蒸し暑くて起きるほうが嫌だ、そういうわけで昨日は除湿をかけながら毛布にくるまって寝たよ。エコロジーではないことを重々承知の上で言うと、寒いくらいの空調の中でくるまる毛布の心地よさって、冬場の毛布のあたたかさとはまた質の違う喜びがあるよね。なんか前にまーちゃんもこんなこと言ってた気がする。エアコンが効いた中で食べる真冬のアイスもまた夏場と違う喜びがある。エコロジーではないんだけど、たまに誘惑に負けてしまう。

 

そうそう、前回ひどい交換日記を書いたんだけど、思っちゃったんだよ。実はわたしの濃度ってかなり薄いんじゃないか、って。だからわたしの短歌はぱりぱりに乾いてるのかな、って。短歌じゃなかったのかもしれない、って思って俳句の本を読んでた。ちょうどはてなの増田で「歌人は俳句を書けない」っていうエントリを読んだのもきっかけ。昔、イオンとか大きなスーパーにたまに出てるアウトレットブックで見つけて買っておいた、佐藤文香さんの『俳句を遊べ!』っていう本。これが面白くてね、短歌とも川柳とも違う短詩はすごく楽しかった。家にある歳時記を引っ張り出してつくってみたから読んでみて。

 

蜜豆がわかる大人になったから

四日間の争いののち梅仕事

龍(ドラゴン)を着てつれあいは夏になる

 

出版区のチャンネル見た!ヴィレヴァンが本屋として扱われていることにちょっと感動したよ、ヴィレヴァン発祥の地の民なので。ヴィレヴァンについて考えると愛憎が入り交じるんだけど、本屋として機能してるヴィレヴァンを見れてよかった。

文フリ、今年はちょっと落ち着いてたみたいね。去年の文フリがもうすっかり懐かしいよ。

そうそう、作品集とZINE送るね。ZINEはうずめちゃんと共同なんだけど(そしてわたししか短歌を書いてないけど)。短歌をつくりたいなら歌集以外の本を読めって誰かが言ってた気がする。まーちゃんはたくさん本を読んでるし、うまく回路がつながれば言葉がどんどん出てくると思うよ。五音と七音の言葉を集めるようにしてくとよいのかも。そしてよい短歌は…わたしにもわからない……。

 

○○○

 

つちのこを見た話でもしましょうか電車がきみの駅に着くまで(電車)

 

 

飲み込んだ言葉はつちのこに似てる飲み込むほどにわからなくなる